なないろのゆり - 好きなものの話をいくつか

Home > 好きなものの話をいくつか

好きなものの話をいくつか

一応創作サイトということになっているので、あんまり自分のことを書くのもしらけるかとは思うのですが、時々好きなものについて文章を書きたくなることもあるので、ページを用意することにしました。
ただ好きなように意見を書くだけの場所です。すみません。

サガンについて

私のweb上の名前にしてます「さがん」ですが、もともとフランソワーズ・サガンからきてます。
本当のもともとは、当時住んでいた近所に流れていた川の名前が五十嵐川といって、そこの堤防が大雨で決壊をしたとき、通常であれば破れやすいはずの右岸ではなく左岸が破れたというニュースを聞いて、そこから五十嵐早岸という名前を思いつきました。
しかしそのあといただくメールなどで「左岸」と書かれることがあまりに多いことと、身内がマジで五十嵐姓になりやがったことで、名前の変更をすることにし、「網川原さがん」にしました。網川原は今の近所にある地名です。「い」より早く始まる字の「あ」からつけようと思ってこれにしました。

それはそうと、フランソワーズ・サガンの方に話を戻します。
私はどちらかといえば今までわりとたくさんの本を読んできた方だと思うのですが、中でも好きな作家というのがサガンとシリトーです。他にも好きな小説というとたくさんあるのですが、作家として好きなのはこの二人です。
話はそれますが、世界的な文章の名手であるシリトーを生んだ英国で、読書不足で若者の思考力低下が社会問題になっているというのは非常に皮肉だなと思ってしまいます。シリトー読めばいいのにね。

閑話休題。
サガンといえば「悲しみよこんにちは」が有名ですが、他にもたくさん日本語に訳された小説があります。がしかし、相次ぐ絶版のためあまり有名でない本については図書館に行っても読めないという始末で困っているところです。
それでもしつこく古本屋を回れば100円前後で貴重な本も手に入ることもあり、ちまちま買い集めて8割くらいまで文庫を収集することができました。
で、最近やっと3部作の真ん中である「素晴らしい雲」を手に入れることができました。さっそく読んでみたところ、内容があまりにも素敵だったもので、この「さがん」という名前を使うことを少し振り返ってもいいかなと思いこうして文章を書いているという次第です。

私がサガンを好きな理由の一つが、物語の全体にこれといった激しい筋書きがあるわけでなく、淡々とした心理描写で進んでゆく雰囲気があるからです。緻密なストーリーとか生きをもつかせぬ展開!とかを売りにする物語はたくさんありますが、それ抜きで十分におもしろい話というのはなかなか誰にでも書けるものではないです。
思うんですが、こういう雰囲気描写というのは筋書きが平坦な分パクることがむしろ難しい文章じゃないでしょうか。

適度なヒンヤリ感があって、登場人物には一人も聖人君子はいないのに、それでいて品があるという物語を、他に上手に表現をしている人を私はまだ知りません。
こういう雰囲気でもっていけるような話を、いつか書けるようになりたいものだと考えているところです。

Home > 好きなものの話をいくつか

Return to page top