私とSB69と思い出 その2

あのアニメ化はアリだったのか???

さて前回はゲームアプリの運営についてさんざん愚痴をこぼしましたが、今回はSB69のアニメ版についてです。

アニメ化については最も古いもので2013年にWeb限定でショートが作成されたようですが、私はこの時期はコンテンツ自体を知りませんでしたので残念ながら見ておりません。

TV版アニメになったのは2015年4月で、「ボンズ」という会社が制作を担当したようです。

※ボンズという会社名はアニメ系の話題でよく見かけますが、私がよく観る系統のものは手掛けておりませんので「あの!ボンズが」みたいなものを見ても別になんとも思いませんでした。

先にSB69のアニメについてざっと調べたところをまとめると、第一期が2015年7~9月にかけて全12話が、翌2016年にはショートアニメ「SHOW BY ROCK!!しょ~と!!」としてこれも全12話で制作され、さらに第二期が同年10~12月にかけて全12話で放映されています。

のちの2020年に「SHOW BY ROCK!! ましゅまいれっしゅ!!」としてキネマシトラス(!?)制作で装いも新たに放映されていますがこの頃にはすっかり熱が冷めて全くチェックしておりませんでしたのでそちらは今回の話題から外させていただきます。

※キネマシトラスって「少女☆歌劇レビュースタァライト」の制作会社ですよね。たった今調べて知りました。

結論から言うとこのアニメ版は私は第一期の後半まで見続けることができませんでした。

2015年時点ではゲームもかなりやり込んでいて「好き」の気持ちもそれなりにあったはずなんですが、見ているとイライラして結局ラストまで見続けることができなかったというのが正直な感想です。

もっと率直に言うと、アニメ化決定の最初の一報が出たときのキービジュアルを見た瞬間から「え~…」という気持ちがありました。まあイラストの好みとかありますから好きな人は好きなんだろうなとは思ってあまり表立って触れることはしませんでしたが。

まず絵柄が全体的にダメでした。

そして脚本が致命的に意味不明でダメでした。

さらに私の推しキャラであった「まりまり」の扱いも最低最悪でダメでした。

一応コンテンツの内容把握のために最後までは観なくては…と義務感を感じてはいたのに、それでも拒絶反応が出て観れなかったというのは相当嫌だったんでしょうね。当時の私として。

※ただアニメ版「まりまり」の声を担当されていた北原知奈さんは、のちのリアルライブのイベントで一般席(スタンディング)で観客をするなどキャラをとても大切にされていた方でした。その点は付け加えておきます。

そもそもSB69というコンテンツが各バンドごとの群像劇のような体裁でストーリーが作られていて、アニメとしてまとめるのは相当難しいだろうなとは思うのですが、それにしても脚本や演出などがひどいなというのが途中まで視聴しての感想でした。

「批判するならどこがどう悪いかはっきり言えよ」と言う方もいるかと思いますが、なんというかテンポも悪いし内容も薄いし、いいところといえばOPとEDくらいしか思いつきません。(EDはミューモンキャラが楽器を演奏するというかなり凝ったものでしたね。そこに全力をつぎ込んだのかな?)

「まりまり」もそうですが、私が一番残念だったのがゲーム内でも人気のキャラクターであった「シュウ☆ゾー」君で、アニメ版に合わせて声優も交代(粕谷大介→宮野真守)しているだけでなく全体的にキャラクター造形が違っているというか、正直に言えばゲーム版の「シュウ☆ゾー」君の魅力を理解してない人が作ったんだな、という感じでした。

私はあまり男性キャラについて考えたりすることはないのですが、この「シュウ☆ゾー」というキャラについては魅力を感じる部分もありました。

簡単にキャラの説明をすると、「シュウ☆ゾー」君はバンド「トライクロニカ」のギターボーカル兼フロントマンであり、隙のないアイドルとして自らキラキラの偶像を完璧に演じるという性格です。

ゲーム内ではとにかくいつもニコニコキラキラとしていて、完璧な王子様キャラとして同じバンドのメンバーを振り回していたりしました。

キービジュアルの時点でシュウ☆ゾー君は笑っておらず(ここがもうダメ)、当初からメインバンドの一つである「シンガンクリムゾンズ」との因縁を匂わせるような部分があり、「王子様キャラは演技である」ということを示す「普通の人」っぽさがありました。

ゲーム内のシュウ☆ゾー君は完璧に浮世離れしていてそのへんが面白く、「過去にビジュアル系バンドやっていたけど、本当は自分は王子様キャラがやりたかったんだ」と気付いてはっちゃけたという過去が見えるのがすごくよい点だったんです。(まあ実際にそういう人、現実にいましたしね)。

アニメ版ではキラキラアイドルは「売れるために選んだ道」として描かれており、今もビジュアル系ハードロックバンドを続けているシンガンクリムゾンズ(の中の元メンバー仲間だったロム)のことを見下したり尊敬したりしているという感じの関係になってました。

どっちが好きかというと人それぞれでしょうけど、個人的にはそういうシュウ☆ゾー君に人間くさいところは全く求めてなかったので、正直全くアニメ版から魅力は感じませんでした。

「まりまり」についてはもう最初からダメダメというか、あれなら出さないほうがよかったまであるひどいキャラ造形で、いずれにしてもアニメスタッフはゲーム版のことを全く知らないんだなあということだけが伝わってきました。

そういうプロジェクトとしての足並みの揃わなさというか、そのコンテンツの持つ魅力やファンが求めているものを完全に無視してそれぞれのスタッフが差し障りなく売れ線のマネごとをしてそつなくこなそうとしている姿勢がまた不信感を招いた原因でもありました。

この第一期が相当にトラウマになってしまい、その後のショート版も第二期も、そして制作会社が変わった「ましゅまいれっしゅ!!」版すらも観る気を失ってしまったのですから私の中では相当の衝撃でしたね。

追加キャラと「ましゅまいれっしゅ!!」について

「SB69」が「ショバフェス」へとリニューアルされることになったときに追加をされたのが「ましゅまいれっしゅ!!」です。

こちらは2020年からと比較的新しいので見聞きをしたことがある方も多いのではないかと思います。

その時にはすっかりSB69というコンテンツを離れていた私ですが、遠野ひかるさん演じる「ほわん」というキャラクターがSB69という名前を伏せられてサンリオアニメストアのオリキャラとして登場していたりということは知っていました。

運営の意図はよくわかりませんがこの「ましゅまいれっしゅ!!」に関しては最初からSB69の追加キャラとしてではなく、別の媒体や動画で別々に少しずつ露出を増やし、最終的にバンドとしてひとまとまりになって扱われるようになったという過程があります。

2020年にはすでに遠野ひかるさんは私が現在も追っているコンテンツであるスタリラの「夢大路栞」を演じており、私も「ほわん」というキャラは気にはしていたのですが、キービジュアルからトラウマを想起させるものがあり警戒もしていました。

「ほわん」および「ましゅまいれっしゅ!!」の最初のキービジュアルのイラストはどう見ても私が嫌いになった時のSB69のイラストを担当されていた人が描いたものであり、それだけで「あ、このキャラは好きになれないな」と感じる十分な理由になっていたからです。

もちろん遠野ひかるさんのファンの方で当初から「ほわん」を好きな方も多いでしょうし、リアルバンドとしての「ましゅまいれっしゅ!!」の活動が好きでショバフェスに入ってきた人もいると思いますので活動自体を悪く言う気は全くないのですが、かつてSB69というコンテンツで散々嫌な気持ちになってきた私にとっては素直に復帰できるようなものではありませんでした。実際あのキモダサ運営がどれほど変わったかもわかりませんでしたし。

あるいは最初のキービジュアルを別の人が担当していればまた私も素直にショバフェスを応援しようと思えていたかもしれないなと思ったりします。まあ私一人が戻っても運営にとってはどうということもないのですが。

実はSB69の頃に「BUD VIRGIN LOGIC(バッドバージンロジック)」というアニメ系のバンドが追加されており、このキャラクターが目立ってきたことで「あ、このゲームやめよ」と私が思ったきっかけになっていたという流れもありました。

「BUD VIRGIN LOGIC」というのは2016年2月から追加されたリアルアーティストのないオリジナルのキャラクターで、「お嬢様」「メイド」「アンドロイド(ゲーム内名称はミューモロイド)」の三人による編成です。

この「BUD VIRGIN LOGIC」のビジュアルも同じくSB69でよくあるイラストレーターさんが担当されていたと思います。

私個人の嗜好の問題ではありますが、この「メイド」というのが非常にひっかかるポイントでよりにもよってなんでそういう設定にするかなあと出た時から思っていました。

※メイドキャラ嫌いについてはまた後日ブログにまとめようと思っています。

ただSB69的には「BUD VIRGIN LOGIC」は人気の高いバンドであったらしく(よくわかりませんが)、ショバフェスにもほぼメインキャラとして登場していましたのでこれは完全に私個人の感覚による好き嫌いであったとは思います。

もともと運営に不信感があったからより受け付けなくなっていたのか、そもそもSB69というコンテンツの路線が自分と合わなくなっていたのかはわかりませんがそのようにして私は「あ、やめよ」とある日突然に思い立ち、ログインするのをその日以来やめたのでした。

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